MR.Fatherが注目するカレー!

●葡萄舎(神田)チキンカレーセット ¥850 ★★★★

神田駅近くの異次元空間で本格的なカレーライスを食す!
 
 自分自身でもよく使っている「本格的」という言葉、何をもって「本格的」と称するのかその基準は非常に曖昧である。ただ、この「葡萄舎」のカレーは、ナンやチャパティもないし、ライスも白飯オンリーという典型的なジャパニーズスタイルのカレーなのだが、曖昧さはあるが「本格的」という言葉が最もよく似合うカレー屋さんなのだ。
 
 夜は居酒屋に変わるというスタイルで、もちろん「つまみ」の一つとして各種カレーのオーダーも可能なのだが、カレー好きの昼飯というとリーズナブルなランチタイムでのカレーセットとなる。
 
 店内に置かれていた雑誌の切り抜き等を見ると店主は若い頃、インドをはじめ東南アジア各地で放浪の旅をしていた経験があるらしい。そういえば、白髪まじりの長髪を後ろで1本に束ねたそのルックスからは、70年代のヒッピーを連想させる。
 
 あくまで推測だが、若き頃の店主は、インドをはじめ異国での食体験で受けた衝撃の味を再現するというより、更に自分自身の中で昇華させ、自分自身で、また日本人として更により本格的な旨いカレーを研究・追求した結果が今の葡萄舎のカレーメニューとなっているのではないか。
 
 現地出身シェフのつくる本格インド料理の専門店のカレーでも旨い、不味いは当然存在するが、旨いと思われ、多くの日本人ファンを持つお店クラスでも、この葡萄舎のような深みと繊細さは持ち合わせていないような気がする。
 
 この店のランチセットメニューの白飯をナンやチャパティ、サフランライスやターメリックライスに変えれば、本場のシェフが作る本格的なインド料理店のメニューとなり、しかも値段もほぼ倍近い値段でも十分通用するであろう。
 
 小さくて古い雑居ビルの5階、しかも驚くほど狭くて古いエレベーターは恐怖心を抱くほどの代物。だが、店内は年期が入った風情だが意外と広い山小屋風の空間。すべてに人が入れば30名ほどは着席できるスペースを初老の夫婦2人きりで切り盛りしている。
 
 ランチタイムともなれば、ご主人は厨房内での調理にかかりっきりで、ちょっと足がご不自由な奥様がフロアを受け持ち忙しそうであるが、お客に対する丁寧な対応から、その人柄の良さがわかる。
 
 店の雰囲気からも、神田駅前という感じはまったくしない、ゆったりした時間が流れる田舎空間のようで、時代さえも一昔、二昔前にタイムスリップしてしまったのかのようだ。
 
 恐怖のエレベーターのタイムトンエルを抜けて現実の世界に戻っても、カレーの滋味深さと香りの余韻がしばらく続いている。
 
葡萄舎
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町1丁目3−10 松栄ビル 5F
03-3254-0637 ‎

ラーメン日記

nanoも色いろ

iPod nano リンク
iPod nano リンク

Welcome to the site of MR. Father.

ご意見ご感想はこちらへ
ご意見ご感想はこちらへ

おいでやす!

 えっ、ペット違いやて?