●蟹専門 けいすけ 北の章

極上渡り蟹の味噌らーめん ¥850 ★★★★

 現在、思うに今の時代、世の中を動かしていると思える「けいすけ」は2人存在する。1人はあの元サザン・オールスターズの桑田佳祐氏でり、もう一人はラーメン界も革命児と呼ばれ、自らの名前である「けいすけ」を店名にする竹田敬介氏である。
 
 桑田佳祐氏は皆さんご存知の通り。もう1人のけいすけ氏は、ラーメン界で異彩を放つ料理人である。年齢的には彼は現在40歳をちょっと超えたくらいの感じであろうか。

 もともと、フレンチ料理の世界で10年以上、和食の世界でも5年以上の経験を持つ生粋の料理人である。総合フードサービス会社(つまり居酒屋チェーン)で商品開発を数年間経験していたこともあるそうだ。

 彼が、ラーメン界に転身してきたのは確か5〜6年くらい前からだったと思うが、最初は本郷三丁目に「黒味噌ラーメン初代けいすけ」を開店した時が彼のラーメン界でのスタートかと記憶している。

 

基本は味噌ラーメンなのだが、竹炭を味噌に混ぜ込んだ黒いスープで一躍注目を浴びることになる。 当時の健康ブームもあったのだろうが、けいすけ氏はビジュアル的なインパクトにも注目したのだと思う。以前、本郷本店ではないが、麺達七人衆にある品川店で実際に食べた事もある。そして、けいすけ氏が次に手がけたのが大量の甘エビを炒めて加えたスープでラーメン界に海老味というジャンルを新たに生み出すことになる「海老そば二代目けいすけ」を高田馬場に開店。その店のコンセプトを更に発展させ、次には伊勢エビを使ったラーメンを創り出したのが、この東京ラーメンストリートの第一期にこの地に開店した「二代目けいすけ 海老そば外伝」だったのである。けいすけ氏の伊勢エビを使ったラーメンとの出会いは駒沢公園で開催された第1回の「東京ラーメンショー」の会場であった。その時にはこの東京ラーメンストリートへの出店も既に決まっており、商品としてはほぼ固まっていたのであろう。伊勢エビの濃厚な香りの濃厚な味噌味ラーメンは衝撃だった。「二代目けいすけ 海老そば外伝」がオープンからしばらくして食べる機会があったが、味は更に進化し完成度を増していた。

 

その時の印象は、ホームページの「MR.Fatherが注目するラーメン!」の中でも「◆確かに旨いと言い切れるラーメンBEST5」の1つにも選んでいるので参照していただければと思う。その後、けいすけ氏は素材もコンセプトも店名も変えたつけめん、肉そば、肉盛りつけめんなど別々の新しいジャンルの店を次々と開店させ、タイやシンガポールにも進出を果たしている。 
 
 さて話を戻そう。ここ「蟹専門けいすけ 北の章」は新規4店舗が加わった第2期東京ラーメンストリートに合わせて「二代目けいすけ 海老そば外伝」からコンセプトを変えリニューアルした店舗となる。店名と内装の変化だけではなくメイン食材も「伊勢エビ」から「渡り蟹」に変えたのである。

 券売機で味噌・醤油・塩と大きく3種類に分かれている中「極上渡り蟹の味噌らーめん」850円を選択。この日は並ぶ事無く店内に入ることができた。
 入り口やカウンターやテーブルの位値なども前と変わったせいか、一部前店舗の雰囲気も残しつつもリニューアル前とは変わった印象を受ける。
 水を飲みながらしばし待つこと数分間。そしていよいよラーメンの登場である。

「ジャーン!」まず、器を見てビックリ。正直「何じゃこりゃ!」の世界である。北海道ラーメンに蟹専門とくれば、確かに北海道マップのアウトライン図形は日本人ならすぐイメージできる。だからといって、その完全なベタな北海道イメージをそのままラーメンの器にしてしまうというのは、もう漫画世界での発想でしかありえない。実際には話にも聞いていたし、店内で既に食べているお客さんの姿や器の形状はチラチラと眼に入るので知ってはいたが、やはり実際に目の前にどーんと置かれるとすごいインパクトである。

 さて、はっきり言って何処からどう食べてよいか迷ってしまう。まず北海道全体を俯瞰すると、日高山脈から帯広辺りまで覆い尽くして襟裳岬方向にチャーシュー山脈が延びている。また旭川から稚内方向にむけてソギ切りされたネギの山がそびえ立つ。その頂上には細切りされた柚子の皮が横たわり、その山からチャーシュー山脈にかけての比較的広範囲の地域にレッドペッパーで赤い雪化粧。器に添えられた卸し生姜は、一瞬北方領土かと思ったが、よく見ると知床半島より北方向の網走沖だったのでそうではないようである。スープ溜まりは大きく分けて4地域。札幌周辺と稚内地域、根室・知床地域とチャーシュー山脈のプレートがスープの海面から潜り込んだ襟裳岬の海面上部であろうか。

 まずは札幌辺りのスープ溜まりからレンゲで一口。まあ、この器ではスープは直接は無理でレンゲを使わなければまず飲む事は出来ないが口に一口含んだとたんに渡り蟹の風味が拡がる。札幌ラーメン系の甘みが強い濃いめの味噌と渡り蟹のハーモニー。味はかなり濃厚である。濃厚すぎて食べ進めるにつれ、蟹の風味が一旦弱くなって単なる普通の濃厚札幌ラーメンを食べているような感覚になるが、更に食べ進めるにつれ蟹の風味が復活し、後口にも蟹の香りがちゃんと残る。あえて食感を考えてソギ切りされたネギがいい感じである。スープの海の中には、少量ではあるが、もやし、タマネギ、豚挽肉が沈んでいる。ちゃんと本格的な札幌ラーメン風に軽く炒めてあるようだ。麺はカネジン食品の、黄色味が強いちょっとゴワッとした食感の北海道ラーメンによくある中細縮れ麺。確かに旨い北海道風ラーメンではあるが、以前の「伊勢エビ」の時より味そのもののインパクトは弱い感じがする。

 何といっても器のインパクトはその味以上に強烈である。今回のリニューアルで、けいすけ氏は、新店でラーメンを供する器を有田焼の特注品ですべてこのカタチの北海道鉢に替えてしまった。カタチは同じであるものの、味噌・醤油・塩の違いで器の色を替えるようである。(洗いにくそうなのでスタッフは苦労するだろうな…)とにかく、テーマ食材と演出で楽しませる「けいすけワンダーランドの世界」を堪能させてもらった次第である。

ラーメン日記

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